【トップイメージ解説】2024年04月24日

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強力カタツムリ。二連関節はカタツムリ用としては最大の9.525径です。ニードルとのバランスが悪い気もしますが、先方のご要望とあれば。

ニードル長は可変です。ナナメ方向に虫ピンを刺すと、ヌケが防止できます。
ニードルを大触角、虫ピンを小触角と考えると、ますますカタツムリに似てきました。

【トップイメージ解説】2024年04月16日

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ニードル長可変の先端ニードル。

簡易リグ接続2024年04月09日

簡易リグ接続

10年前納品したセミカスタム・アーマチュアにリグがつけられないか聞かれました。セミカスタム・アーマチュアは、部品の一部にアーマチュアキットの部品を流用したアーマチュアです。

腰のブロックは半田づけで一体化してるので、 先日の後付け部品 はつけられません。回避手段として、腰のソケットプレート(Bプレート)を特殊部品に差替える方法を思いつきました。差し替えが一瞬で終わるのも利点です。

※写真は納品したセミカスタム・アーマチュアではありません。この腰ブロックは一体化してません。

【トップイメージ解説】2024年04月08日

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腰の二連関節の、ソケットプレートの片方(Bプレート)に角パイプを半田づけするだけで、簡易的にリギング!

加工硬化の話 その42024年04月03日

加工硬化 3

今度は加工硬化をリセットします。「応力除去焼きなまし」と呼ばれるものです。穴べりをすべて青(加工硬化なし)に戻します。硬度の偏りで起こる、動きのクセがなくなるはずです。

処理温度は、とりあえず最高に効果がありそうな1050度超を目指します。これは「応力除去焼きなまし」とセットで語られることの多い「固溶化処理」(覚えなくていいです)の処理温度でもあります。
1050度超は 以前改造したアナログ式電気炉 を使えば達成できる温度ですが、今回はもっと簡易な方法を試します。
ボールが接触してこすれるのは穴べりだけですから、穴べりの表層部分だけが焼きなまされればいいはずです。加熱時間も短時間ですみます。
ガスバーナーの炎は1200度超、余裕の1050度超です。ガスバーナーでソケットプレートを熱し、一定時間保ちます。温度は色をたよりに把握します。

12.7径二連関節で試すと、設定温度に到達後30秒の加熱でOKになりました。
同じ秒数で9.525径二連を処理すると、処理した10個すべてがOKになりました。

サーフィスゲージ風目安棒2024年03月30日

サーフィスゲージ風目安棒

ありもの部品で組んだ、サーフィスゲージ風目安棒です。オモリがのったベースはカメラフレーム外に置きっぱにしておき、上部ロッドを傾けて目安します。シャッター時は上部ロッドをフレーム外によけます。通常の目安棒でおこなわれる、ベース移動の時間が節約できます。

上部ロッドの根元関節はリン青銅ヒンジです。ボール&ソケットのような横ブレがなく、この用途には最適です。微妙な動きができるよう、熱処理で動きをさらにスムースにしてます。

某人体アーマチュア2024年03月30日

某有名サイトの、レディメイドの人体アーマチュアを入手しました。二連関節にクセがないなど部品の加工精度はよいものの、材料の組み合わせが最悪でした。黄銅ソケットでニッケルめっき球を挟むのは禁じ手です(それをいったら鋼球もステン球もです)。動きがスムースなのはねじを軽く締めたときだけ。ちょい締めすると動きが不連続になります。動きの悪さはAmazonで売ってる中国製の安物と変わりません。なら最初からあちらを買えばいい。

過去にレディメイドで感心したのは、セマフォルぐらいかなあ。もう売ってないようです。

【トップイメージ解説】2024年03月20日

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今もサウジアラビアのどこかで使われてる(はずの)、目安棒の取説より。関節に負荷をかける持ち方はダメってことです。

いもねじ固定ボール&シャフト その42024年03月13日

半田づけによる固定強化

半田づけでは図のようにシャフトをやや傾けて、いもねじ穴の入口から半田が漏れるのをふせぎます。分解するときは、半田吸い取り線をうまくつかいます。

接着剤は、瞬間接着剤がお勧めです。アセトンに数時間つけるだけで分解できるから、運用がしやすいです。ただし、熱に弱いため、フォームラバーのガワをアーマチュア・イン・モールドで加熱するときには使えません。

ほかに、二液型のエポキシ系の接着剤も使えます。粘りがあるので注ぎこむのではなく、シャフトにべっちゃりつけてボールに入れ、いもねじ止めします。外に漏れたものはウェスで拭きとります。瞬着より熱に強いです。アーマチュア・イン・モールドもOKです。

いもねじ固定ボール&シャフト その32024年03月12日

断面図

断面図です。

ボールにはシャフト穴と、それに直交したいもねじ穴(貫通穴)があいています。いもねじ穴の先端は、シャフト穴の対面までのび、メクラ穴になって終わっています。

シャフトの横方向にはいもねじ用のねじ穴があります。縦方向はスリットがあり、いもねじ用のねじ穴を横切ります。

ボールとシャフトはいもねじで固定します。いもねじはシャフトをシャフト穴の片面に押し付けつつ、先端がメクラ穴に入ることで、シャフトの軸回転をとめるピンにもなります。

ボール上端から半田や接着剤を注ぎます。半田・接着剤はスキマのすべてにもぐりこんで固定強化します。いもねじまで浸透して、いもねじの緩みを抑えます。

本方式の利点です。

・ロウづけの失敗率の高さを気にする必要がない
・ロウづけ時こびりつく、しつこい酸化物の洗浄・研摩が不要
・ロウづけのような不規則な凹凸がつかず、仕上がりがきれい
・ロウづけより制作時間が早い

…って、どれだけロウづけが嫌いなんだよ。ひとことでいえば

・ロウづけする必要がない

です。ほかに

・ロウづけ難・半田づけ不可のアルミ丸棒がシャフトに使えて軽量化できる
・シャフトの後交換が容易
・シャフトが仮固定できる。本固定まえに、シャフト長や可動角度の検討が可能

です。

つづく