スクリューリグ その42016年09月01日

先日のスクリューリグが思いのほか良く動いたので、調子に乗って部品を追加発注。

(1)150ミリ長
(2)250ミリ長
(3)500ミリ長

を2本ずつ。

ところが、到着した(1)(3)のメス側がボルトに入りませぬ。どうやらピッチが違うらしい。
先方は返金してくれたけど、不良品を送り返せとはいってきません。そりゃあ、送り返したらそれだけで足が出る低価格ですから。お察しのとおり中国直送です。

国産でほとんど同じものがあるのだけど、価格は20倍。同尺のラック&ピニオンギヤより高いくらい。ラック&ピニオンより安くするために使っているところもあるので、これだとやる意味がありません。

調子のよかった(2)だけを追加発注してみますか。ダメならまた返金請求すればいいし。
最大の問題は、購入が毎度バクチになるので、安定供給ができないことだな・・・

つづく

スクリューリグ その52016年09月02日

250ミリ版スクリューリグ

購入した部品のうち、一応機能した250ミリ長を使ったスクリューリグ。
頑丈にするため、ボルト両脇に立てるステンシャフトの一方を、5ミリ径から8ミリ径にしました。

先日の100ミリ長と比べ、器械としてのバランスは悪い気がします。
ねじピッチが荒いとはいえ、リハーサル段階から長尺のいったりきたりをすると、意外と疲れるかも。
いっても200ミリ長以下が推奨値になるでしょうか。

つづく

誤使用防止2016年09月03日

誤使用防止

SRS(スーパー・リグ・システム)で、リグベースにオモリを取りつけるボルトには、根元にナットが半田づけされています。ナットは分離しておいても使えなくはありませんが、あえてそうしています。
リグベースへのボルトのねじ込み深度を、最大にするため。そしてナットを必ず使わせるためです。

仮にナットを別にしておいたとすると。
ボルトのねじこみが浅くなるかもしれません。ナットを使わない猛者もいたして・・・(図上)
それだといづれ何かの拍子でボルトがはずれ、オモリが落ちます。ヒザや足の甲にでも落ちたら大怪我です。

ボルトナットを半田で一体化しておくと。
ボルトのねじこみが不十分だと、オモリの底穴がナットにあたります。オモリはベースから浮いた状態になり、固定が充分でないことがぱっと見でわかります。(図中)

これは、一種の誤使用防止機構なのです。
特に訴訟好きの海外相手では必須・・・

スクリューリグ その62016年09月04日

XY軸対応

100ミリ版を250ミリ版にヨコ装着し、XY軸対応へ。
なんか、これみよがしでカッコいい・・・

しかし使用上の問題はあるのでした。

つづく

スクリューリグ その72016年09月05日

XY軸対応 問題点

ステンシャフト/寸切りボルト と、四角柱部品にあけられた 穴/ねじ穴 の間にはアソビ(マージン)があります。それを吸収してパペットを上下の定位置にとめるのは、パペットにかかる重力です。

通常の、スクリューリグを立てた状態なら、自動的にそうなります。しかしヨコ装着になると・・・

写真上:

明らかに左のパペット側(パペットは未装着)ほうが重いです。パペットは定位置で止まります。

写真下:

スクリューが右側に移動すると、ツマミ側の重さがパペット側に勝つ場合があります。微動の途中で、上下のがたつきがおこる可能性が高いです。

つづく

スクリューリグ その82016年09月06日

XY軸対応 別の組み方

XY軸対応、別の組み方。

これだとパペットの重さがかかるのが一方向(写真でいえば右側)となり、比較的扱いやすいです。
ヨコ装着のスクリューリグはパペット方向に移動せず、定位置にとどまります。ただツマミが常に最右端にあるのは邪魔かもしれません。

磁石リグでもスクリューリグでも、複数軸対応は使用条件が限定的になります。
ラック&ピニオン戦車なら、そのあたりの融通がききます。

アーマチュアの値段2016年09月07日


業界の大御所様に関節を納品請求したとき、
「安すぎる。最低でもこの2倍の金額をとらないと」
といわれたことがあります。わかっている人はわかっているのだなあ・・・と心洗われたものです。

・・・なんてことはめったに無く、たいていは高いと思われている・・・ようです。
問合せに返信しても、「わかりました」程度の反応すらいただけないこともあります。値段を聞くとびびるのでしょうか。(でも、とてもいい人たちですよ(^^;)

価格は、「死者の書」のとき川本喜八郎先生に提示されたものが基本になっています。以来これといった変更もせず、そのままきてしまいました。

Tom Brierton は著書"Stop-Motion Armature Machining”のなかで、自身のコスト計算について述べています。私の価格設定は、Brierton のちょうど半額でした。

別の(複数の)情報源によれば、私の手間賃は町工場の職人さんの相場の2/3らしいです。
私は納品物の実制作時間にのみ基づいて価格を決定します。打ち合わせ・設計・試作品制作等の所要時間は考慮しません。ですので、実質は職人さんの相場の2/3どころではないでしょう。

カスタム系のボール&ソケット関節の場合、1日の生産数は4~5個です。ソケットプレートのアールまで手作業で削るから、おのずとそうなってしまいます。そこから推していただければ、何故あの価格になるのかがわかっていただけると思います。

(わかっていただけない方からは、きっとご発注いただけないでしょう)

The Art of Kubo and the Two Strings2016年09月08日

The Art of Kubo and the Two Strings

The Art of Kubo and the Two Strings キター。

The Art of の類で気合のはいったものは、本編公開後数ヶ月経ってから刊行というパターンだった気が・・・。この本は公開1月前に出ていました。
そのせいでしょうか、デザインがメインで、いちばんみたいメイキングやビハインド・ザ・シーンには力がはいってません。アーマチュアやリグがらみは皆無です。嗚呼。

「こたつ」でアーマチュア2016年09月09日

「こたつ」賞品アーマチュア

小額ながらスポンサーをやらせていただいている、イギリスの日本アニメーション映画祭「こたつ」が、今年は3会場で開催! ラッフルズの賞品に2年ぶりにアーマチュアを出します。さあ、今年は誰の手に?

公式サイトは下記リンクをたどってください。

KotatsuFestival.com
http://www.kotatsufestival.com

ワイヤーアーマチュア その12016年09月10日

「真夜中の会合」ワイヤーアーマチュア

ワイヤーアーマチュア。針金や糸ヒューズなどのワイヤーで作ったアーマチュアのこと。

ワイヤーフレームともいいます。ちなみにCG用語だったワイヤーフレームを、アーマチュアの呼称に転用したのはオカダシゲルさんと思われます。ワイヤーフレームっていう若い人多いです。オカダさんのサイトや本を制作の入り口にした人たちでしょう。

私が 最初に作ったアーマチュア はボール&ソケット式で、ワイヤーアーマチュアのほうが遅かったのでした。
私の入り口は雑誌「宇宙船」でしたから。当時、同様の人は多かったのではないでしょうか。

写真は処女作の人形アニメ「真夜中の会合」(諸星大二郎さん原作)で、はじめて使ったワイヤーアーマチュアです。
糸ヒューズをホウ材でサンドイッチしてねじ止めし、ヒューズがへたったら交換できるようにしています。
糸ヒューズの先端をL型や~型にしているのは、糸ヒューズの軸方向の回転をおさえるためです。

ヒューズの交換機構は、靴とGパンの両足と、パジャマを着せるためのムクの両足を交換するために使っただけでした。短編だったので、ヒューズがへたりきる前に撮影を終えることが出来ました。

つづく