焼きなまし その112016年11月01日


徐冷剤投入のタイミング

徐冷剤は鋼球が赤色を失う前に入れます。

鋼球がすでに黒くなっているのに、周りの炎の照り返しで赤っぽく見えることがあるので注意です。
ちょっと目を離している隙に黒くなってしまった程度なら大丈夫。ドライヤーの風を送り込んで強制的に赤くして、その直後に徐冷剤を入れましょう。

燃焼時間の長い(高級な)木炭をつかうなどして、30分以上適切な赤色が保持できているのなら、それ以上の加熱は不要です。すぐに徐冷剤で埋めましょう。

550度以下になったら徐冷剤をとりのぞいて空冷してもいいことになっています。私は間に他の作業をすすめて、半日以上は放置しておきます。
一夜明けても、鋼球はほんのり暖かいことがあります。徐冷剤ってすごいですね。

つづく

BLテスト32016年11月02日

テスト画像

BL合成準備中。
昼間の地表付近では、機体へのプラズマの照り返しは抑えたほうがリアルのようです。
拡大画像は実寸。合成ラインを確認できます。

焼きなまし その122016年11月03日


ステンレス球の焼きなまし

ハンズやホームセンターで一般に売られているステン球は「オーステナイト系」です。オーステナイト系は焼きいれも焼きなましもできません。何もしなくても、ステン用のドリルビットで穴はあいちゃいます。

むかし、海外SNSで、市販ステン球を加熱して徐冷剤に投入したら焼きなましができた! といっていた方がいました。これ、何もしなくても穴はあいたはずです。とりまきも絶賛していたので、わかる人がいなかったのでしょう。
かく言う私も、初期の頃は同じようなことをしていたので人のことはいえませんが・・・

「オーステナイト系」のほかに「マルテンサイト系」というのがあり、こちらは焼きいれも焼きなましもできます。

マルテンサイト系ステン球の代表的なものが、SUS440C です。ハンズやホームセンター等にはなく、業務用として売られています。炭素含有率は1%ですから、保持温度も鋼球の SUJ-2 と同じです。その固さは鋼球以上! 当然、一般のドリルビットでは刃がたちません。

Stop-Motion Armature Machining でおなじみの(?)トム・ブリーアトンは、SUS440C球を焼きなましせずに、タングステンカーバイドのドリルビットで穿孔するそうです。ちなみにタングステンカーバイド・ドリルビット1本の値段は、中国製ボール盤一台の値段に匹敵します。

SUS440C の焼きなましは鋼球より簡単です。何しろ徐冷剤がいりません。高温保持後は、七輪に植木鉢のフタをかぶせたまま、放置しておけばいいのです。

SUS-440C はステンなのに、鋼球とおなじように磁性があります。磁石による温度のみきわめもできるということです。

この「鋼球と同様に磁性がある」という特性のせいで、とんでもないことになった顛末は 「メトセラの子ら ~ステンレスアーマチュア開発秘伝~」 に書きました。

BLテスト42016年11月04日

テスト画像

BL合成準備中。
毛もの合成。ダーシェンカのぬいぐるみを、近所にいたカラス君と競演させてみました。
尾と後脚周辺のボケ部分も、そこそこに合成できてます。

接続具消失2016年11月05日

J-01

拙作戦車の共通規格(ほとんどプラットホーム?)に使ってきた、市販接続具が市場から消えました。
Powers(レインボープロダクツ)のJ-01。メーカー様に聞いたら、再生産はいまのところ未定とのことです。

5ミリ径ロッドを直列・直角で接続するのに最適な部品でした。近いものは自作できるけど、手加工では同じ価格にはできません。

サンプル出荷版の磁石リグは、J-01 の使用を前提としています。現在所持している数では全機にいきわたりません。来春納品の戦線用にキープしたいところもあり、磁石リグの販売はしばらく延期します。


J-01 の単体での使用例

J-01 の貫通穴は5.1ミリ径です。これを下穴として、1/4インチのねじが切れます。1/4インチならカメラ雲台に直付けできるようになります。
(雲台上面の穴の大きさによっては、接続具が落ち込まないように、写真のように大径のワッシャを鋏むことがあります)

三脚が微動つきのエレベーター式なら、突き出しの簡易微動装置として使えます。

ねじ切りの深度は、カメラ雲台のねじが完入れできる7~8ミリが適当です。
1/4インチねじを切っても、ねじ山の頂点部分の径は5.1ミリのままです。5ミリ径ロッドの接続具として従来の使い方もできます。

BLテスト52016年11月06日

テスト画像

BL合成準備中。
毛もの、かつ透けもの合成。テッドの持ってるボング(水パイプ)も違和感なく合成できてます。
ボングの一部には、テッドの毛皮が透過して(しかもそうなるだろう様に、歪んで)写ってます。

吸盤リグ2016年11月07日

吸盤リグ

ダイソーの吸盤にはスリットつきと穴つきがあります。
穴つきのほうには5ミリ穴のものがあります。
いや5ミリ径より若干細いようです。5ミリ径の丸棒が粘りつきで固定できるように、わざとそうなっているのでしょう。

この穴つき吸盤に、5ミリ径基準のリグの先端部分を、そのまま挿します。すると、小物をガラスに固定できる吸盤リグになります。

なんでこんなものを考えたのかというと、毛ものを突き出しで固定すると、突き出しと毛皮の境界部分のバレ消しがうまくいかないからです。
吸盤リグなら、リグ全体をパペットの向こう側(カメラの死角)に追いやることができます。

BL合成準備中といいながら、情報を小出しにしてます。

つづく

ハラビロ成虫来た2016年11月08日

ハラビロカマキリ

毎年この時期になると玄関にやってくるハラビロ。
ウチの玄関のコンクリートが特にあったかいとかあるんでしょうか。

見上げたら家屋の外壁に、ハラビロの卵嚢が張り付いてました。来年がまた楽しみ・・・

吸盤リグ2016年11月09日

吸盤の三角配置

重いものを止めるには、吸盤を増やします。
丸棒を長くして複数の吸盤を直列接続するのも手です。しかしそれだと横方向の力に弱いし、3個以上の吸盤をつなぐと、今回撮影の被写体の輪郭からははみだしてしまいます。
そこで吸盤を三角配置できるT字具をつくりました。

最初はTの字の縦線にあたる部分の途中に、Z軸方向のシャフトを立てるつもりで穴を開けました。途中で、そんなことをしなくても J-01 で間に合うことに気づきました。
写真では J-01 により、あけた穴が隠れてしまっています。

つづく

吸盤リグ2016年11月10日

端材組みとT字具

撮影後、さらにT字組も不要だったと気づきました。写真左のように、すべてが J-01 と端材で組めたはずです。
(なんでなくなっちゃったんだ J-01)

なんでもかんでも旋盤使用を前提に考えてしまう、旋盤思考の自分を反省。