「パカリアン」ワールドプレミア2017年03月01日


明日3月2日からのゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017にて、秦俊子さんの新作「パカリアン」がワールドプレミア上映。全編に戦車が使われたそうです。

偶然ですが、同じ上映回のストップモーション作品すべてに、拙作アーマチュアもしくはリグ(戦車)が使われてます。
こんな時代がきたんですねぇー。(しみじみ)

「麦とホップ The 劇場」2017年03月02日




サッポロビールの「麦とホップ The 劇場」のweb限定動画に拙作アーマチュア(キット&カスタム)が使われました。
現在2編が公開中。続きもありそうです。

特設サイトはこちら
http://www.sapporobeer.jp/mugitohop/theater/

人形関節師2017年03月03日


人形関節師という言葉を使っているのは、もしかしたら私だけ!?
ネットで"人形関節師"(ダブルクォーテーションつき)で完全一致検索すると、ヒットするのは私関連の記事だけです。

現場で関節師ということはあります。ストップモーションの現場で「関節」といえば人形の関節であることは明確なので、わざわざ前に「人形」をつけないわけです。

私が人形関節師といいはじめたのは、世間一般でただ関節師というと、医療・スポーツ関連の関節師と見分けがつかないからです。「死者の書」のクレジットで肩書きを「人形関節」と書いてもらったことも頭にあり、ああそれなら人形関節師にすればいいのだと。

認識違いでしたら教えてください。
すくなくとも現時点で名刺の肩書きに「人形関節師」と書いてるのは私だけかもしれません。

ちなみに名刺の「人形関節師」の横に添えている英語名は armature engineer です。

armature builder
armature maker

とかもありますけど、海外キットを購入して素組しただけでも、そう名乗れる気もするので。
engineer だと、自分の頭で考えて自分で作ってる感があります。ちょっとした自己主張です。


追記:

armature というと、一般には電機子のことを指します。
armature engineer とかくと、電気子のエンジニアみたいです。
アチラのVFX本の標記基準によれば、正確には

stop motion armature engineer

となるそうです。

戦車のクレジット2017年03月04日


コマ撮りで戦車(タンク)といえば、
「そこはかとなく戦車の形をした、大型のリグ」
をさすスラングです。

戦車製作で映像作品に参加した場合、クレジットの肩書きはなんと書くべきでしょう?
そのまま「戦車」や「タンク」とかかれると、一般観客にはなんだかわかりません。

聞かれた場合、私は「撮影用特機」と書いてもらってます。
単に「特機」とすると、クレーンや巨大扇風機を思い出してしまいます。あえて「撮影用」をつけて「なんか違うぞ?」感を出すわけです。
もっと明確に「コマ撮り用特機」ぐらいがいいかな? とも思い始めてます。

英語標記では rig maker にしてもらってます。
しかしアチラで rig は、ライブ・コマ撮りにかかわらず、吊る・支えるものすべてを指すようです。
アチラのVFX本の標記基準によれば、

stop motion model rigger

とのこと。なるほど、model が入るのですか。
さらに、頭に stop motion をつけたほうがいいのですね。
確かに、単に model rigger だと、

 操演(ライブ)でミニチュアモデルをワイヤーで吊る。
 モデルさんにハーネスを装着してもらい、ワイヤーで吊る。

なんてことも連想しちゃいます。

鉛丹2017年03月05日

鉛丹

ポール・ジェッセル氏のお言葉、「鉛は関節の潤滑油」。

いっその事、鉛の粉末をまぶしちゃえばいいじゃん!

鉛の粉末は、化合物としてはあります。鉛白、もしくは鉛丹です。
鉛白は白い粉。昔はおしろいとして化粧に使われていたそうです。また着色用の顔料としても。
鉛丹は赤い粉。着色用の顔料として。こちらは工作機械の潤滑にも。潤滑!? まさにぴったりそうです。

ハンズで聞いたら、近年は鉛中毒の問題があるので取り扱ってないといわれました。
ヴィシーズにいったら、同様のことをいわれました。
でもネット通販では取り扱ってるところがあるので、売ってるはずなんです。ただ、ネットだと高い・・・

「ありません」といわれたヴィシーズを探索したら、陶芸コーナーで発見しました。鉛白も鉛丹も。店員いわく、「これだったんですか」って・・・? 1kgで税別1000円弱。1kgもいらないのだけど、それしかないので買ってきました。鉛白はダマになってるようなので、サラサラに見える鉛丹の方を。

キット用一連関節に、筆で鉛丹をぱふぱふしてから動かしてみました。結果は・・・「なにもないよりもまし」程度です。
鉛粉末はボールに貼りつくわけではないので、動かしているうちにとれてしまうのではないでしょうか。工作機械の潤滑なら、切れれば補充すればいいのですが。パペットに埋め込んでしまうアーマチュアだと、そうもいかないでしょう。

採用は見送ることにしました。

ペガサス その72017年03月06日

Pegasus with Harpy

道草していて、いつのまにか一ヶ月経ってしまいました。
その6は こちら です。

ペガサスを背景に合成しました。
背景素材がノイジーなので、ペガサスそのものにもノイズを加えています。

アチラを飛んでいるのはハーピーです。
Uアダ その13 と対になってます。

半田で濡らす その52017年03月07日

電ドラによるダイス切り

ダイスの再ねじ切りのさい、半田で濡らしたボルトは万力に固定します。ねじ山が破損しないよう、ボルトと万力の間には材木片や、ポストイットなどを鋏みます。

しかしボルトの数が多くなると面倒です。そこで電動ドリルドライバーを使います。

上写真左から:

 ハンドルに入れたダイス
 片端を半田で濡らしたボルト
 ラジオ部品の貫通型メスメススペーサー(高ナットともいう)
 オススペーサー(オスメススペーサーのオス側)
 電動ドリルドライバー

下写真:電ドラ正転で、再ねじ切りしているところ

このあと電ドラを逆転させて、ダイス、ボルトの順で分解します。
ボルトがとれないときは、メスメススペーサーをスパナで回転させます。メスメススペーサーの中でボルトの一端と接触しているオススペーサーの先端部分が強制的にはずれ、ボルトは手ではずせるようになります。

つづく

アーマチュアキット、最終ロット出荷2017年03月08日

キット最終ロット

年度末生産キット、最終ロット(多分)出荷。

ああ。
合間に実験を繰り返した結果、最終ロットは過去最高の動きをするキットになってしまいましたよ、ああ。

発送をやめて、自分のところにずっと持っておきたいくらい。(*^ー^*)
てなわけにもいかないので、久しぶりにつくってしいました、自分保存用のシリアル番号00。(写真左端)

短信2017年03月09日

謎の黒関節

謎の黒関節登場・・・?
鉛抽出のやり方を変えた結果ですが、見た目ががらりと変わってびっくりです。
なお黒味のすべてが鉛ではありません。

新手法なので1年くらいほっぽっておき、問題がないか検証です。
気が長い? いやいや、このトシになりますと、1年なんてあっという間ですし。

半田で濡らす その62017年03月10日

ボルトチャック

市販スペーサーを使うのもいいのですが、スパナの使用が頻繁になると面倒です。電ドラの逆転でメスメススペーサー(高ナット)が時折はずれるのも時間のロスです。
そこで、そんなことがおこらない専用ボルトチャックをつくりました。(上写真)

作用機序はこうです。

図上:

電ドラ順転時は、六角ねじが外部円筒の一方向に押し付けられます。その後外部円筒が回転して、ボルトを外部円筒中心のねじ穴に導きます。ボルト先端とオススペーサーが外部円筒内部で出会うと、ボルトもまわりはじめて、ボルト先端の半田濡れ部分がダイスでねじ切られます。

図下:

電ドラを逆転させると、外部円筒より少し少し先にオススペーサーが回転します。するとボルト先端とオススペーサーの接触がなくなり、ボルトはユルユルになります。六角ねじは外部円筒の、最初とは逆の方向に押し付けられます。その後外部円筒が逆転し、ボルトを外部円筒からはきだします。

つづく