許容錯乱円直径2017年03月22日

許容錯乱円直径

許容錯乱円直径は被写界深度を計算するときの基礎になるものです。まあ細かいことは「被写界深度」「許容錯乱円」でググっていただくとして・・・

カメラのレンズのピントが、ひとつの点に合っているとします。レンズのピントをずらすと、点は円形となってひろがります。これを「錯乱円」といいます。ピントをずらしていくと、錯乱円の直径は増えます。錯乱円直径が一定基準まで広がったときが「ボケ」です。そのときの円直径が「許容錯乱円直径」。円直径は結像面(フィルム上、またはセンサー上)での値です。

昔は35mmスチルカメラの許容錯乱円直径、0.026mmを知っておけばそれで足りたのですが。(私の場合。それを基本に他を割り出しました)
デジカメ出現によって、センサーサイズはまちまちになってしまいました。許容錯乱円直径はメジャーなセンサーサイズならネットをあたれば大概はのってますが、マイナーなコンデジなども使う我々としては、自分で計算する方法を知っておいたほうがいいでしょう。

基本は2つ、

・8x10フォーマット(203.2mmx254mm)の許容錯乱円は0.2mm。
・対角線長でで計算する。


センサーサイズが A(mm) x B(mm) のときの 許容錯乱円直径 δ(mm) は、上の画像の式で導けます。
(テキストでは式が表現しづらいので、画像にしました)


例1:

35mmスチルカメラ(36mmx24mm)の許容錯乱円δは、

δ = 0.0266...

四捨五入すると0.027。上で「知っておけば足りた」とかいた0.026と違いますがこちらのほうが正確なはず。


例2:

APS-C(EOS 70D の場合、22.5mmx15mm)の許容錯乱円δは、

δ = 0.0166...

Wikipedia の「被写界深度」の項 にのってるAPS-Cの値、0.019とちがいます。
同じ表の他のフォーマットではほぼ計算どおりなので、どこかにあった既存の表に、APS-Cのデータのみを他から引っ張ってきて付け加えたのだと思います。そして元のデータがまちがっていたか、引用間違いがあったのでしょう。

2017/3/23補足:

APS-Hの一部の機種に、0.019台になるものがあります。そちらのデータが混入したのでしょうか。