鉛は関節の潤滑油 Season 32017年07月09日


生産から半年や1年を経た真鍮関節は、制作直後より関節の動きがよくなる。

・・・というのは昔から感じていたことです。
しかし半年~1年というスパンで、比較実験をするのは難しいです。

長期放置した真鍮関節は、色が褐色になります。真鍮の自然酸化です。
もしかして、真鍮酸化と関節の滑らかさとの間には、因果性が・・・?

真鍮は銅と亜鉛の合金です。鉛は銅・亜鉛とは別に、合金中に単体の小粒で分散しています。これが真鍮加工時、刃物にたいする潤滑効果をもたらします。鉛の含有率をわざと増やして加工しやすくした、快削黄銅(黄銅=真鍮です)というものがあるくらいです。


以下、オレ説。

真鍮球の表面が酸化すると、もろくなる。もろくなった部分がボール&ソケットプレートの摩擦で剥がれると、いっしょに鉛成分も剥がれ、真鍮球表面に分散する。これが、関節の潤滑油として作用する・・・?


思い当たるフシはあります。
しばらく(1週間程度でも)使わない真鍮関節は、初動時に一瞬のひっかかりがあります。動かしつづけていると、元の動きを取り戻します。これは

 真鍮酸化で動作阻害 => 摩擦で酸化物剥離 => 鉛放出で潤滑

というサイクルが、小規模に起きているのだと思われます。

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