磨かなアカン【ステン球】 その12025年02月04日


ボールがステン球(※)の関節は、黄銅球のように潤滑油の鉛が湧き出てきません。とくにリグ用は手の油や汗で汚れやすいのか、錆(酸化)で動きが阻害されることがあります。こんなときは磨きが有効です。
ただしシャフトが電動ドリルドライバーにくわえられて、ボールが軸回転できることが条件です。

(1)電ドラにつけたボール&シャフトを回しながら、3x3センチの大きさに切った耐水ペーパー(#800~#1000くらい)でボールを磨きます。水はつけなくて大丈夫です。

(2)ボロ布にコンパウンドをしみ込ませて、回転するボールに押し付けながら磨きます。これを3回以上くりかえします。

(3)ボールに灯油につけて、ぼろ布に押し付けながら回転させ、コンパウンドを除きます。

(4)部品を電ドラからはずして、もう一度灯油につけてからぼろ布で拭きます。ボールの端のへこみにコンパウンドが残っていたら、灯油と一緒にエーアで吹き飛ばし、残りを綿棒でとります。

複雑な構造に組み込まれたボールを再研磨するにはそれ用の治具がいります。専門家(って誰や)に相談してください。


※私の言うステン球はSUS440C球です。鋼球も振る舞いは同様と思われます。ステン球のSUS304球は、他金属のソケットプレートとの相性が元より悪く、私は使いません。

つづく