リン青銅の熱処理2023年04月09日

上・熱処理前 下・熱処理後

改良型カタツムリの見えざる改良点です。ヒンジ関節(過去作)に熱処理したら、動きが歴然と変わってしまいました。もちろんスムースな方向に。

もともと、制作時は

 リン青銅表面が自然酸化して、関節動作で崩壊
  => 酸化物中の鉛成分が、関節の潤滑油としてはたらく

というのを狙っていたわけですが。ヒンジはボールとことなり、部品同士がぴったりくっついていて、酸化がなかなか進まないらしい。

リン青銅を熱処理した直後は色が変わります。鉛の「汗をかいた」せいだと思われます。さらに時間が経つと、黄銅と見分けがつかなくなります。