いもねじ固定ボール&シャフト その3 ― 2024年03月12日
断面図です。
ボールにはシャフト穴と、それに直交したいもねじ穴(貫通穴)があいています。いもねじ穴の先端は、シャフト穴の対面までのび、メクラ穴になって終わっています。
シャフトの横方向にはいもねじ用のねじ穴があります。縦方向はスリットがあり、いもねじ用のねじ穴を横切ります。
ボールとシャフトはいもねじで固定します。いもねじはシャフトをシャフト穴の片面に押し付けつつ、先端がメクラ穴に入ることで、シャフトの軸回転をとめるピンにもなります。
ボール上端から半田や接着剤を注ぎます。半田・接着剤はスキマのすべてにもぐりこんで固定強化します。いもねじまで浸透して、いもねじの緩みを抑えます。
本方式の利点です。
・ロウづけの失敗率の高さを気にする必要がない
・ロウづけ時こびりつく、しつこい酸化物の洗浄・研摩が不要
・ロウづけのような不規則な凹凸がつかず、仕上がりがきれい
・ロウづけより制作時間が早い
…って、どれだけロウづけが嫌いなんだよ。ひとことでいえば
・ロウづけする必要がない
です。ほかに
・ロウづけ難・半田づけ不可のアルミ丸棒がシャフトに使えて軽量化できる
・シャフトの後交換が容易
・シャフトが仮固定できる。本固定まえに、シャフト長や可動角度の検討が可能
です。
つづく