板ヒンジ再考 その2 ― 2024年11月16日

軸ヒンジのつま先関節では前述のように調整ねじは足裏になります。それを足側面のねじでやりたいという方がいらっしゃいました。軸ヒンジの足裏では、アニメート中に関節がゆるんだ時ねじが締められないではないか、ということらしい。
側面ねじを使うなら板ヒンジです。ところが板ヒンジには
①屈折角度により保持力が変わる
②屈折動作で締めねじが緩む
③構造上、動きにアソビが出る
という欠点があります。つま先関節に使う場合、
(1)②が起こるから側面ねじ対応の板ヒンジが必要
(2)側面ねじ対応の板ヒンジだから②が起こる
の無限ループです。
ちなみに軸ヒンジのつま先関節なら急に緩んで圧力調整が必要になることはないです。
(あるとすれば故障したときだけです)
といいつつ、先方様のご希望ですし、良い機会と板ヒンジを再考しました。すくなくとも②の欠点は消し、
「側面ねじはあるけどアニメート中の調整はしなくて済んだ」
というのを理想とします。
写真は最初につくったヒナ形です。①をワッシャで、②を内部パイプ(写真ではみえません)で回避してます。
つづく
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