シン・リグ装着方式 その12023年09月20日

角パイプ内での四角柱シャフトの動き

ここ数年つかっているパペットのリグへの装着方式は、某海外スタジオのパクリです。あまりにシンプルかつ有効なので、なかなか他の方式に移行できませんでした。守秘義務はなさそうですが、自分で考えたものではないし、写真等を公開するのは控えてました。

試行錯誤の内に、これは新方式だ、といえるものができたので公開します。

パペットにはパイプを仕込んでおきます。パイプにリグ先端を挿入します。他端のねじをしめると、2つのシャフトがパイプの中でつっぱり、抜けなくなります。 シャフトがつっぱるのは、2つの四角柱シャフトが互いに軸回転するからです。円柱シャフトの斜めズレでつっぱっる某スタジオ方式とは、ここがちがいます。

2つの四角柱シャフトの接触面は斜め切りされてます。斜め切りの切断面を正面から見ると、一方は長方形、他方はひし形です。この形状のちがいにより、2つの四角柱の接近で軸回転がおこります。

角パイプの中での四角柱シャフトのつっぱりでは、角パイプにかかる力が某スタジオ方式よりも分散されます。より確実に固定できるし、部品の摩滅もすくないです。

つづく

安楽椅子コマ撮り関節師2023年09月25日

ミステリの世界で安楽椅子探偵 Armchair Detective というのがありまして。意味は検索していただくとして…
してみると、私は安楽椅子コマ撮り関節師だなあ、なんて。コロナ禍後はとくに。
Armchair Armaturist と英訳すると、語呂もいいです。

ただそれだけです。

シン・リグ装着方式 その22023年09月26日

リグ先端 with 二連関節

その1では、先端の四角柱シャフトの軸回転方向が、ねじ頭の回転方向と逆でした。同じ方向にねじれるほうが使いやすそうです。また、最大ねじれ角は45度でした。角パイプの中では数度回るだけで固定状態になりますから、45度は無駄です。
設計を変えて、回転方向を合わせました。ねじれ角は最大22.5度(45度の半分)にしました。

写真では、二連関節にリグ先端を仕込んでます。ねじ頭は関節上側のボールの中に埋まってます。

つづく

シン・リグ装着方式 その32023年09月27日

接続例(合成)

接続例が示せるアーマチュアが手元にありません。過去納品物との合成画像です。

つづく

電気炉による焼きなまし2023年09月28日


某人形師さんが本DIARYの 昔の記事 を参考にアナログ電気炉をデジタル化してました。
あれはステン球の焼きいれ温度1000度超を得るために改造したのであって、ただ鋼球やステン球の焼きなましをするのなら普通のデジタル電気炉をそのまま使えばいいです。たとえば これ とか。

それと、焼きいれ・焼きなまし・焼きもどしはみんな意味が違います。

シン・リグ装着方式 その42023年09月29日

先端ニードル 3本/2本

接続するのはパペットに限りません。こんな先端ニードルとかも。

つづく