加工硬化の話 その4 ― 2024年04月03日
今度は加工硬化をリセットします。「応力除去焼きなまし」と呼ばれるものです。穴べりをすべて青(加工硬化なし)に戻します。硬度の偏りで起こる、動きのクセがなくなるはずです。
処理温度は、とりあえず最高に効果がありそうな1050度超を目指します。これは「応力除去焼きなまし」とセットで語られることの多い「固溶化処理」(覚えなくていいです)の処理温度でもあります。
1050度超は 以前改造したアナログ式電気炉 を使えば達成できる温度ですが、今回はもっと簡易な方法を試します。
ボールが接触してこすれるのは穴べりだけですから、穴べりの表層部分だけが焼きなまされればいいはずです。加熱時間も短時間ですみます。
ガスバーナーの炎は1200度超、余裕の1050度超です。ガスバーナーでソケットプレートを熱し、一定時間保ちます。温度は色をたよりに把握します。
12.7径二連関節で試すと、設定温度に到達後30秒の加熱でOKになりました。
同じ秒数で9.525径二連を処理すると、処理した10個すべてがOKになりました。
【トップイメージ解説】 ― 2024年04月08日
簡易リグ接続 ― 2024年04月09日
10年前納品したセミカスタム・アーマチュアにリグがつけられないか聞かれました。セミカスタム・アーマチュアは、部品の一部にアーマチュアキットの部品を流用したアーマチュアです。
腰のブロックは半田づけで一体化してるので、 先日の後付け部品 はつけられません。回避手段として、腰のソケットプレート(Bプレート)を特殊部品に差替える方法を思いつきました。差し替えが一瞬で終わるのも利点です。
※写真は納品したセミカスタム・アーマチュアではありません。この腰ブロックは一体化してません。
【トップイメージ解説】 ― 2024年04月16日
【トップイメージ解説】 ― 2024年04月24日
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強力カタツムリ。二連関節はカタツムリ用としては最大の9.525径です。ニードルとのバランスが悪い気もしますが、先方のご要望とあれば。
ニードル長は可変です。ナナメ方向に虫ピンを刺すと、ヌケが防止できます。
ニードルを大触角、虫ピンを小触角と考えると、ますますカタツムリに似てきました。