七輪によるSUS440C球やきなまし2025年10月11日

SUS440C球の熱処理

写真左上:

七輪底に灯油をしみこませたクシャ紙を置き、その上に木炭、一番上にSUS440C球を入れたチョコ皿(溶解皿)を置き、クシャ紙に着火します。

写真下:

送風口にドライヤーの冷風を送り込み燃え上がらせます。植木鉢を逆さまにかぶせると、熱がこもって効率がいいです。
時々フタをとって球の色をみて、火力を調整します。SUS440C球がオレンジ色に明るく輝くまでやるとやりすぎです(一時的ならいいです)。暗い赤ぐらいがちょうどいいのですが、その色が内部から発したものなのか、周りの炎の色の照り返しなのかを見分けるのは難しいです。そこで秘密兵器

写真右上:

DAISOの懐中電灯を改造した磁性チェッカー(要はロッド先端につけた電磁石)です。先端を球にあててスイッチを入れると、球に磁性があればくっつくし、なければくっつきません。SUS440Cは770℃に達すると磁性を失います。磁性がなくなるときの色を覚えておけば、770℃よりちょい高い温度を維持できます。

770℃を超えてからどこで810℃になるかはわかりません。810℃というのは鋼球(SUJ2)を焼きなますときの温度です。実はSUS440Cは810℃でも770℃でも焼きなまります。説明を単純化して、日ごろ人には「SUJ2もSUS440Cも、810℃で焼きなまりますよ」といってます。だから磁性チェックで770℃超を保てばいいのです。

磁性チェッカーは電磁石でないとだめです。永久磁石では代用できません。スイッチで磁性が切れないと、熱した球がくっついてチョコ皿から飛び出してしまいます。永久磁石自体も高熱で磁性を失います。

加熱時間は木炭が白い灰になるまでです。