いもねじ固定ボール&シャフト その12024年03月10日

ステン二連関節(12クラス/15クラス)

過去記事の再構成です。

最近のステンボール&シャフトです。シャフトをボール内にいもねじで横止めし、半田や接着剤で固定強化してます。通常は9.525径以上に使われます。必要なら4.7625径まで可能です。

つづく

Armature by Tetsu2024年03月09日



Armature by Tetsu が、Marcのサーフィスゲージのレクチャー動画に使われてました。
(前にも書いた気がする)

しかし gage は gauge じゃないの。
…って、gauge は英語で gage は米語みたいです。aruminum = 英語、aruminium =米語 みたいなもの。

加工硬化の話 その32024年03月04日

ボールのキズつきこそなくなりましたが、加工硬化の影響はまだ残っているようです。
出来上がる関節のなかに、ややクセのある動きをする関節ができます。
(『やや』であって、加工誤差といっても済ませられる程度のものです)

原因はおそらく、加工硬化部分でボールとのすべり具合(摩擦係数)が変わるためです。
その2 の図の下側のソケット穴では、穴べりの半円がマゼンタ(加工硬化あり)、残りの半円が青(加工効果なし)です。このような加工硬化部分の極端な偏りは、ボールとの動きにクセをつけます。
一方、上側のソケット穴では、マゼンタの弧と青の弧が、比較的細かく均等に散らばってます。滑り具合の違いがいい具合に分散され、クセをつけません。

穴べり上の加工硬化のつきかたは運任せです。見た目で確認できません。部品を組んで初めてわかります。

つづく

加工硬化の話 その22024年03月01日

加工硬化 2

熱処理でボールの硬度をあげます。
(ボールの青を、穴べりの青やマゼンタより硬い赤にします)
全円周が

 ボール > ソケット

となります。これならキズつきはおこりません。
2020年以降に納品したステン関節はすべてこの仕様になっています。

つづく

加工硬化の話 その12024年02月29日

加工硬化 1

SUS440C球と、SUS304ソケットプレートを組んだステン関節 では、SUS440C球を鋼球の場合と同じ温度で焼きなますと、ソケットの穴べりがボールを傷つけて、動きが不連続になります。
これはソケットプレート穿孔時におこる加工硬化のせいです。加工硬化とは、加工のストレスで金属材料が硬化する現象です。ストレスのかかりかたは不規則です。加工のたび、異なる円周位置と硬度を、モザイク状に持つ穴べりができます。

図は左からAプレート、ボール、Bプレートです。各プレートはボールと接する面を上向きにしてます。Bプレート中心には通常はねじ穴がありますが、私はナットの半田づけでねじ穴をつくるので、Aと同じサイズの貫通穴となっています。
AB両プレートのソケット穴べりの、円周の一部が硬化しています(青でなくマゼンタになってます)。A・Bプレートは重ねて穿孔するので、硬化位置は鏡像になります。金太郎飴の切断面の金太郎の顔が、鏡像になるのと同じです。
プレート中心の貫通穴にも加工硬化があります。ここは関節の動きには影響しません。
穴べりのマゼンタ部分は、硬さの関係が

 ボール < ソケット

になります。ソケットがボールにキズをつけます。

つづく

勉強代2024年02月28日

簡易戦車&六角レンチ

Marc が先日の簡易戦車の写真をSNSに掲載してくれたおかげで、同様のものを欲しがる人がいました。すぐにはできないよと返したら、それでも待つといってくれて。2か月かかって関節なし版を2機つくりました。
前払いの振込額がちょっと多かったため、レンチドライバーセットをオマケにつけました。すると重量が請求時よりも5gオーバー。配送料が2500円余分にかかりました。今回は泣きます。勉強代ということで。

ポートランドのパクさん2024年02月20日

うーむ、どこかで見たような動きなんですけど。
https://www.facebook.com/armaturepuppet/videos/1182505978930075

Jody Meredith さんのサンプルムービーをリファレンスにした、と堂々と書いてるだけましかと。
オリジナルは下参照。動きのキレがちがいます。

ArmaBenders 2 テストムービー2024年02月19日



Michael Prescott によるアーマチュアキットArmaBenders 2のレビューについては以前書いた気がしますが。
https://buildingastopmotionmodel.blogspot.com/2018/10/testing-four-armature-kits.html

YouTubeにテストムービーがあったので引用しておきます。

【トップイメージ解説】2024年02月18日

トップイメージ

本家サイト http://www.modelanimation.com/ トップイメージ解説

軽量物用の軸回転リグです。横移動する小型ギヤモジュールにとりつけてます。

黒ツマミで1ミリ径のステン線を回します。下方はシリコーンチューブを介し0.3ミリピアノ線に変換してます。
1ミリ径のステン線は、同径のピアノ線で代用できません。ステンばね線の断面は真円ですが、ピアノ線の断面は楕円です。なので軸回転時にブレーキがかかってしまいます。
また0.3ミリ径ピアノ線も0.3ミリ径ステン線にはできません。ステン線はその径になると容易に曲がります。ピアノ線のような一直線を保つのが難しいです。

【トップイメージ解説】2024年02月09日

トップイメージ

本家サイト http://www.modelanimation.com/ トップイメージ解説

フィルム時代から使いこなしている人を除き、今では滅多に使われない3点吊り具。極細のタングステン線で吊ると、後処理なしで一発撮りできます。ただし、慣れてないと撮影には異様に時間がかかります。
それでも特殊用途で使いたいという方が現れました。今回は最新の吊り具の下部に3点具をとりつけました。